この辺の舵取りであり手綱さばきは、方針管理担当者の仕事です。
すなわち、品質管理担当者がQCサークル活動の事務局として位置づけられたのと同じような役どころを、方針管理担当者が”管理者QCC”でつとめることになります。
そして、各種のデータを取り関連資料を集めたり作成したりするように部課長を仕向け、また会社側としての経営資料なり経営データを必要に応じて提供するというようなことを方針管理担当者としてやり、管理者QCCをうまく運営する黒子役に徹するのです。
なお、管理者QCCを実践することは、実は現場の部課長として職場のQCサークル活動をうまく運営するための”体験学習”にもなります。
むしろQCCとしては、職場の実践例は先輩格に当たります。
そこから、その手法を学んで、自ら管理者QCCで実践してみて、その実体験で学習したことを再び職場に返すというわけで、現場の組織運営としては実にうまい副次効果を生むことになるのです。
テーマを具体性のあるものに絞り、適当な方針管理担当者がいれば、管理者QCCを実践されることを大いにおすすめします。
あるいは、これで巻末に『部課長のための〈QCサークル〉Q&A」を付け、解説しておきますが、その中で若干触れておきますので、参考にしてください。
そうなってみると、不良の発生原因は、製造ラインの実作業にかかる前の、段取りの不手際や準備不足に起因することのいかに多いかが、問題になってきました。
はっきりいって従来のQCは「製品の品質管理」ということで、製造部門にかぎって語られることが多かったようです。
しかし昨今のように、製品生産の技術レベルが向上し、また、原料素材、資材料に優秀なものが出回り、かつ精度の高い設備機器が整ってくると、製品も一定以上の品質が保証されるようになって、いわゆる品質管理に対する注目度がうすらいできたようです。
なにしろ仕様指示を順守し、マニュアルどおりに作業すれば、さほどのベテランでなくても不良を出すことが少なくなってきたのです。
品質管理が身について、意識せずとも自然に行動するようになったということで同じメーカーを例にとっても、これまでは現場の品質管理やQCサークル活動が最大の関心事であったのに、このところ”工程”の質管理、すなわち、関連各部門の管理者レベルによる事前の方針管理が、大いに重要になってきたということです。
そうした時代の変化に敏感な企業は、いま方針管理に経営努力のウエートをかけているようです。
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